葉酸で発症リスクが低減できる神経管閉鎖障害とはどんな病気?

妊婦さんが妊娠初期に葉酸を摂ると、神経管閉鎖障害のリスクが下げられることをご存じでしょうか?妊娠初期に多くの葉酸が必要になるのは、胎児の体が形成されるときの細胞分裂を葉酸がサポートしているためです。

そこで今回は、神経管閉鎖障害の基礎知識と、妊婦さんに必要な葉酸の効果について詳しく解説します。葉酸摂取を始めるタイミングや目安になる摂取量もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

神経管閉鎖障害とは?

神経管閉鎖障害とは、胎児の体が形成する妊娠4~5週あたりに起こる、脳や脊髄の先天異常のことです。神経管閉鎖障害は、中枢神経系のもとになる神経管の一部が塞がることで発症します。神経管閉鎖障害は、神経管が塞がる位置によって、脊髄に障害が残る二分脊椎症と、脳が形成不全になる無脳症の2種類に分かれます。

無脳症

無脳症とは、神経管の上部に起こる閉塞障害で発症する先天異常です。無脳症は脳が正常に形成されないため、大脳と頭の骨格(頭蓋)が作られず、いびつな形の頭部になる特徴があります。

無脳症の赤ちゃんは、脳以外の器官は通常と同じように成長を続けますが、脳が形成されず生きていくことは難しいため、流産などで誕生前に命を落とすことが多く、無事に生まれたとしても死産や生後数日で亡くなることがほとんどです。また、脳の一部が欠損している場合は、生まれたとしても意識不明の植物状態が永久的に続くこととなります。

二分脊椎症

二分脊椎症とは、神経管の下部に起こる閉塞障害で発症する先天異常です。二分脊椎症は、本来なら脊椎の管に入っている脊髄が外に出てしまい、癒着や損傷を引き起こして神経障害を招きます。二分脊椎症のほとんどは仙椎、腰椎で起こりますが、まれに胸椎、頸椎にも発生してその部位から下の運動機能や内臓機能などに大きな影響をあたえます。

さらに、二分脊椎症は顕在性二分脊椎症(開放性)と潜在性二分脊椎症(脂肪腫)の2種類に分かれており症状もそれぞれ違ってきます。

顕在性二分脊椎症(開放性)

顕在性二分脊椎症の場合は、出産後早急に背中の手術が必要です。顕在性二分脊椎症の症状は個人差がありますが、主に下肢障害と排泄障害が見られ、下肢障害には車いすや補装具などの使用、排泄障害に対してはカテーテルを使用する導尿、摘便などの対処が必要になります。

潜在性二分脊椎症(脂肪腫)

潜在性二分脊椎症については、幼児期はあまり症状が見られないことが特徴です。しかし、学童期や思春期を迎えて身長が伸びることに、腰の部分に癒着していた脊髄がついていけず、転倒しやすくなったり、尿が漏れやすくなったりする症状が現れることがあります。

神経管閉鎖障害がわかる時期

神経管閉鎖障害の確認は、妊娠検診で行われるエコー検査で判明するケースが多いです。二分脊椎症は、妊娠16~20週あたりから正確にわかるようになり、エコー検査、羊水検査、血液検査で判明されます。

無脳症については、妊娠11~14週あたりになるとエコー検査で頭部の異変に気づくことができ、疑いがあれば血液検査や羊水検査で詳しく調べることになります。

神経管閉鎖障害の原因と発症率

日本での神経管閉鎖障害の発症率は、10,000人に6人といわれています。神経管閉鎖障害の主な原因は、遺伝、葉酸不足、肥満、喫煙、糖尿病、抗てんかん薬の服用、ビタミンAの過剰摂取、放射腺などが考えられます。

遺伝による発症については医学的に解明されていない部分が残るため、神経管閉鎖障害の発症を完全に予防することは難しいですが、胎児の脳や脊髄の形成に重要な葉酸を摂取することで、リスクを下げられるといわれています。

葉酸が神経管閉鎖障害のリスクを下げる理由

葉酸が神経管閉鎖障害のリスクを下げるのは、胎児の脳や脊髄が形成されるときの細胞分裂と成熟が正しく行えるように、DNAの情報を正確に伝える役割があるからです。細胞分化で細胞が新たに作られるときは、DNAの遺伝情報どおりに生成されなくてはいけません。

しかし、活性酸素などの影響でDNAのミスコピーが起こることもあり、そのときにDNAの修正を行うのが酵素の役割です。葉酸は補酵素として酵素の働きを助けるため、細胞増殖が盛んに繰り返され胎児の体が形成される妊娠初期は、多くの葉酸が必要になります。

妊娠前から妊娠初期にかけて葉酸を多く摂取した場合、神経管閉鎖障害のリスクを60~75%の割合で下げられるという研究結果もあることから、世界的に葉酸の摂取が推奨されるようになりました。

参考:葉酸は妊娠前から始めることが効果的!?妊娠に影響する葉酸の役割

神経管閉鎖障害の発症リスクを下げるために葉酸を摂取する時期とは?

神経管閉鎖障害のリスクを下げるために葉酸の摂取が必要な時期は、妊娠4~12週目までの期間がもっとも重要といわれています。この時期は、胎児の脳や脊髄の形成が行われることから、多くの葉酸が体に必要です。さらに、神経管閉鎖障害の発症を抑えるためには、妊活中の妊娠1か月以上前からの葉酸摂取を厚生労働省では推奨しています。

妊娠前から妊娠初期の摂取したい葉酸の量

葉酸は通常でも食事から1日に240ugの摂取が理想的とされています。さらに、神経管閉鎖障害のリスクを下げるためには、妊娠前から妊娠初期にかけて食事から摂取する240ugに追加して、葉酸サプリ400ugの摂取を厚生労働省も推奨しています。

食品に含まれる葉酸は体への吸収率が低いため、効率的に摂取できるよう葉酸サプリとの組み合わせがすすめられています。

参考:葉酸を食事から摂るためのポイントと注意点とは?

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