妊娠中は免疫力低下からくる風邪に要注意!風邪の予防対策を徹底解説

妊娠中は免疫力低下になりやすいため、ほとんどの妊婦さんは出産を迎えるまでの期間に、風邪を経験しているといわれます。普段なら大したことないと感じる風邪の症状でも、妊娠中は赤ちゃんへの影響を考えなければいけません。

そこで今回は、妊娠中に免疫力が低下する原因と、風邪を予防するための対策法を詳しくご紹介しています。

そもそも免疫力とはどんなもの?

免疫力とは、健康な体を維持するために、ウイルスや病原菌などが外部から侵入することを防いだり、感染した細胞を排除したりする、体に備わった機能のことです。免疫力は体を守るために毎日休むことなく働いてくれますが、20代でピークを迎えると年齢を重ねるごとに低下していきます。その他にも生活習慣の影響で低下するなど、免疫力は変化することが特徴です。

妊娠中は免疫力が低下しやすい理由

妊娠すると免疫力は低下するといわれます。妊娠後の体には、さまざまな変化が起こりますが、免疫力の低下はホルモンバランスの変化が原因の一つです。本来は体を守る役割のある免疫力が、妊娠をきっかけに低下するのは、赤ちゃんを守るためだと考えられています。

その理由は、お腹の中の赤ちゃんは父親の遺伝子ももっているため、母体の免疫力からすれば、異物とみなして攻撃と排除をする対象になるからです。免疫力の拒絶反応は流産を招くリスクを高めるため、母体はあえて免疫力を低下さえて赤ちゃんを守っているのです。

参考:妊娠初期は気をつけたい流産を予防するための取り組み

妊娠中に低下しやすい細胞性免疫の約割

妊娠すると免疫力が低下しますが、その中でもマクロファージ、キラーT細胞、ナチュラルキラー細胞などの細胞性免疫が特に低下します。細胞性免疫には、ウイルスやガン細胞に感染した細胞、または体外から侵入してきた病原体そのものを排除する役割があるため、妊娠中は風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。また、妊娠中の免疫力低下は、病気の症状が悪化して治りにくくさせることも特徴です。

妊婦さんが風邪をひいたときの症状

妊娠中に風邪をひいた場合も、免疫力はウイルスを体外へ追い出そうとして、くしゃみ、鼻水、咳、発熱などの諸症状が妊婦さんの体に現れます。また、発熱がない軽い症状であれば、2~3日体を休ませれば治るため、ほとんど心配する必要はありません。

しかし、38度以上の高熱が出ると体への負担が大きくなり、食事も十分に摂ることができずに体力が消耗します。その結果、子宮収縮が起こり妊娠後期では、切迫早産を招く危険があるため注意が必要です。妊娠初期に風邪をひいた場合は、つわりと重なり食欲も落ちて、栄養不足と体力の低下で寝込んでしまうこともあります。

妊娠中の風邪が赤ちゃんにあたえる影響

母体に現れた風邪の症状は、赤ちゃんを取り巻く環境を変化させてしまうこともあります。しかし、軽い症状の風邪の場合は、基本的には早産や流産などの心配はほとんどありません。

ただし、40度以上におよぶ高熱が母体で3日以上続くと、羊水の温度が上昇して赤ちゃんの体温も高くなり影響をあたえる危険があります。また、激しい咳が繰り返されると、腹圧がかかってお腹が張りやすくなるとともに、赤ちゃんに送る酸素の量が減ってしまう危険もあります。

妊娠中の風邪を予防するための5つの対策法

妊娠中は免疫力が低下しているため、妊婦さんは風邪をひきやすく治りにくい体といえますので、日頃から風邪予防の対策をとることが重要です。妊婦さんは、次のようなことに意識して、対策を行いましょう。

1. 手洗いとうがい

妊婦さんは日常的に手洗いとうがいを徹底して行うことが大切です。外出時はもちろんのこと、食べ物を口にする前にも必ず手洗いの習慣をつけることをおすすめします。手洗いとうがいは風邪予防の基本であり、体内にウイルスが侵入することを防ぐ効果は大きいです。

2. 外出時はマスクを着用

妊婦さんは、外出時にマスクを常備することも重要なポイントです。マスクをすることで、細菌やウイルスが体内に侵入することを防ぐとともに、マスクの中の湿度が保たれて風邪をひきにくくさせる効果があります。

3. 栄養バランスのとれた食生活

妊娠初期は、つわりの影響で食事の栄養バランスが崩れがちですが、風邪を防ぎ回復を助けるためには、ビタミン類が豊富に含まれる野菜や果物などを、積極的に摂ることが大切です。妊娠中はいつも以上に、バランスのとれた食事を意識することがポイントになります。

4. 体を冷やさない

体が冷えて血液循環が悪くなると、体の隅々まで血液を届けることができなくなります。免疫細胞は血液中の白血球に含まれていますので、正しく免疫力が機能して風邪を防ぐためには、体を温かく過ごして血液の流れがよい状態をキープすることが大切です。

参考:妊娠中の冷えに要注意!体が冷えが赤ちゃんと母体にあたえる影響

5. 疲れやストレスをためない

妊娠中は体の変化や出産への不安から、疲労やストレスを感じやすくなるデリケートな時期です。しかし、疲れやストレスは、体力の低下と自律神経のバランスに影響をあたえて、ますます風邪をひきやすい状況にさせます。妊娠中は、適度に体を休め疲れをためないようにして、心と体をケアしていきましょう。

妊娠中の免疫力低下からくる感染症に注意

妊娠中は免疫力低下から、妊婦さんは細菌やウイルスなどの感染症にかかりやすい状態です。通常は、たかが風邪と思える病気でも、赤ちゃんにあたえる薬の影響も心配しなくてはいけません。母体と赤ちゃんの健康のためには、日頃から風邪を防ぐための対策をしっかり行いましょう。

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