不妊の原因の約半分は男性側にあった!男性不妊の種類と治療法

自然妊娠が難しい場合は、不妊症が疑われます。近年は妊活という言葉が広がり、妊娠について学ぶ方が増えてきましたが、いまだに不妊の原因は女性にあると考えている男性は多いようです。

しかし、不妊症の原因の約半分は男性側にもあります。そこで今回は、男性不妊の種類と治療法について解説します。正しい知識で不妊症治療に取り組みましょう。

不妊症の原因の約半分は男性不妊

女性の年齢によって自然に妊娠できる確率が下がることから、なかなか妊娠できない場合は女性側に不妊の原因があると思われがちです。しかし、実際は2組に1組のカップルは男性側に原因があるといわれており、男性側の原因が40%、女性側の原因が50%、男女ともに原因がある割合が10%というデータがあります。

女性の場合は、妊活による基礎体温の測定や生理の状態などから、自分の体質を知るきっかけがありますが、男性の場合は不妊の原因が自分にあると気づきにくいことが特徴です。しかし、精子の状態は加齢、生活習慣など、さまざまな原因で変化するため、健康で体力に自信のある男性でも男性不妊になることはあります。

男性不妊の原因と種類

男性不妊の原因は大きく分けると、遺伝的要因の先天性と発育段階で生じた後天性の2種類があります。後天性の要因には、ストレス、喫煙、アルコール、肥満、病気、薬による影響、精巣の損傷、精巣の機能障害、射精のトラブルなどがあります。また、代表的な男性不妊の原因として、以下の病気が考えられます。

1.性交障害

性交障害とは、勃起ができないことや勃起しても射精しないことによる男性不妊です。性交障害の原因は、ED(勃起障害・勃起不全)、薬の副作用といった病気が関係するものから、性欲減退、疲労感、ストレス、刺激が足りないなど、精神的・気分的なものもあります。

2.精路通過障害

精路通過障害とは、精子が射精のために通る精巣上体と精管が、なんらかの原因で詰まったり狭くなったりしたことで、精液に精子が含まれないことや数が少なくなる男性不妊です。

精路通過障害の原因には、クラミジア感染症や結核などの後遺症で精巣上体や精管に炎症が起こることが考えられます。また、精路通過障害には、射精時に膀胱へ精子が入ってしまう逆行性射精も含まれます。

3.濃精液症

濃精液症とは、精液に白血球が混ざってしまい精子が正しく動けなくなる男性不妊です。精液は精漿(せいしょう)という液体成分と精子で構成されており、通常は血液の成分である白血球は含まれていません。

しかし、なんらかの原因で精液に白血球が混ざると、白血球のもつ免疫作用で精子は傷つけられてしまい本来の動きができなくなります。濃精液症の原因は、細菌感染症などによって引き起こされると考えられています。

4.造精機能障害

造精機能障害とは、精子を作り出す機能に問題があることで、健康な精子をたくさん作れない男性不妊です。男性不妊の約90%が造精機能障害といわれており、代表的なものでは3つのタイプがあります。

無精子症

精液の中に1つも精子がいない重症の造精機能障害です。

乏精子症

精液の中に精子は存在しても数が少ない状態です。

精子無力症

精液に含まれる精子の数は正常ですが、精子の運動率が悪い状態です。

造精機能障害の原因は、半分以上が特定できていないといわれます。その中で約35%に見られる原因として、精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)があります。精索静脈瘤とは、静脈を通じて精巣から心臓へ血液が戻るときに逆流が起こり、精巣の周囲の静脈が瘤(こぶ)上にふくれてしまうことです。精索静脈瘤は健康な成人男性にも約15%の割合で起こるといわれています。

男性不妊の治療法とは?

男性不妊の治療は、専門のクリニックや病院で精子の状態を調べることから始まります。精液に含まれる精子の量、運動率、奇形率などから不妊症の原因が判明すると、それに応じて薬を使った内科的治療や手術などの外科的治療が行われます。

内科的治療

精子の質や数に原因がある場合は、ホルモン剤、ビタミン剤、漢方薬などを使った薬物療法が行われ、勃起障害・勃起不全にはED治療薬が処方されます。また、内科的治療では不妊症のリスクを高める生活習慣の見直しも同時に進めていきます。

外科的治療

精索静脈瘤が原因で精子が作る機能に問題がある場合は、静脈の逆流を防ぐための手術を行います。また、精巣上体と精管が閉塞しているときは、精路再建手術で塞がっている障害を取り除きます。

人工授精・体外受精

人工授精や体外受精は、内科的治療や外科的治療を受けても妊娠が難しいときに選択されます。採取した精子を子宮に直接注入する人工授精から始めて、人工授精では妊娠できなかった場合は、体外受精が検討されます。

体外受精には、精子と卵子を体外で自然受精をさせて子宮に戻す方法と、人工的に受精させて子宮に戻す顕微授精があります。

男性不妊の治療を始めるタイミングとは?

妊娠を望んで排卵日のタイミングに避妊なしの性交を行い、1年以上経過しても妊娠ができない場合は、不妊症が疑われます。不妊治療はできるだけ早く始めることで、妊娠の確率を上げることができるため、不妊症の可能性があれば夫婦そろって検査を受けることをおすすめします。

参考:男性の妊活はなにをするの?妊娠の確率を上げるための5つの習慣

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