妊娠中にタバコを吸っても大丈夫?タバコが胎児にあたえる影響とは

喫煙の習慣がある妊婦さんの中には、妊娠とわかってもなかなかタバコをやめられないという方がいるようです。しかし、母親が吸ったタバコは、お腹の中の赤ちゃんに悪影響をあたえるため禁煙が望ましいです。

この記事では、妊娠中の喫煙が赤ちゃんにもたらす悪影響について詳しく解説します。妊婦さんが禁煙するための取り組みもご紹介していますので、併せて参考にしてください。

タバコが体に悪い理由とは?

近年は嫌煙ブームの広がりから、タバコを吸う人の数は減ってきていますが、それでもまだ諸外国に比べると日本の喫煙率は高いといわれます。ここまで嫌煙が広がったのは、タバコに含まれる、ニコチン、タール、ベンゾピレン、一酸化炭素、二酸化炭素などの有害物質が体にあたえる悪影響を心配されるからです。

タバコを吸う習慣のある人と、タバコを吸わない人の健康状態を比較すると、肺ガンによる死亡率は約4.5倍、脳卒中のリスクは約1.7倍、心臓疾患による死亡のリスクは約1.7倍になるという資料が厚生労働省からも発表されています。

さらに、タバコは喘息や慢性気管支炎などの原因になることも知られています。これらのデメリットは、お腹の中の赤ちゃんへ影響するため、妊娠中は母親の禁煙はもちろんのこと家族全体の禁煙がすすめられています。

タバコが赤ちゃんへあたえる4つの悪影響

母親が妊娠中も喫煙を続けた場合、体の中のニコチンと一酸化炭素の量が増えます。ニコチンには血管を収縮する作用があり、一酸化炭素は赤血球のヘモグロビンと結合して酸素の運搬をじゃまする働きがあるため、この2種類の有害物質が妊婦さんの体内で働くと、胎盤が血行不良になり正しく機能できない状態になります。そのため、赤ちゃんには次のような悪影響が出るといわれています。

1.流産や早産の確率が高くなる

妊娠中の喫煙は流産や早産になる確率を高くするといわれています。タバコを吸わない妊婦さんが早産になる割合は約6%ですが、1日に20本吸った場合は早産率が約13%、1日31本以上は約33%になるというデータがあります。

参考:妊娠初期は気をつけたい流産を予防するための取り組み

2.先天奇形の発生リスクが高くなる

タバコの影響で胎盤の血行不良が起こると、胎児の体を形成する時期に十分な栄養を供給することができず、神経管閉鎖障害などの先天奇形を起こす可能性を高くしてしまいます。

参考:葉酸で発症リスクが低減できる神経管閉鎖障害とはどんな病気?

3.低出産体重児が生まれる確率が高くなる

妊娠中にタバコを吸うことで胎盤の血液循環が悪くなると、赤ちゃんの成長に必要な量の栄養と酸素が届かなくなり、低出生体重児になるリスクが高くなります。

4.発達障害を発症する確率が高くなる

タバコに含まれる一酸化炭素は、ヘモグロビンの役割である酸素の運搬をじゃまして胎児に送る酸素の量を減らしてしまいます。そのため、胎児は正常な呼吸ができなくなり、呼吸の減少や止まった状態を繰り返しているうちに、麻痺(まひ)や脳が障害が残ることもあるといわれています。

さらに、酸素が不足することで体が十分に発達できなかった場合は、ADHD(注意欠陥・多動性障害)を発症する可能性が高まるといわれています。

出産後も要注意!突然死の原因になることも

タバコが赤ちゃんへあたえる悪影響は、妊娠中だけではありません。無事に出産した後に、乳児突然死症候群(SIDS)の原因になることがあります。乳児突然死症候群とは、それまで健康に成長していた赤ちゃんがある日突然、死亡してしまうことです。

乳児突然死症候群は、生後2~6か月ころに発生することが多く、日本での発生率は約6,000~7,000人に1人といわれています。乳児突然死症候群は、早産児や低出生体重児に多いとされますが、リスクを高める要因に喫煙があります。両親が喫煙の習慣がある場合は、吸わない環境と比べて、発生リスクは約4.7倍高くなるといわれます。

妊娠をきっかけにタバコをやめる3つの方法

妊娠中のタバコが赤ちゃんにあたえる悪影響について、おわかりいただけたと思います。数々のデメリットは、当然ながら母体自身が受けている悪影響でもありますので、赤ちゃんと妊婦さんの両方のために、妊娠に気づいたら次のポイントを意識して禁煙に取り組みましょう。

1.赤ちゃんへの悪影響を繰り返し確認する

これまでの習慣を変えることは難しいですが、赤ちゃんへの悪影響を繰り返し確認すると、意識が変化して禁煙につながります。タバコを吸うことで赤ちゃんに起こる悪影響を、紙に書いて繰り返し読み返すことや、目に付くところに貼っておくことをおすすめします。

2.タバコの代わりを探す

喫煙の行為が生活の一部になっている人にとって、禁煙は生活のリズムを崩してしまいます。そのため、タバコに代わる習慣を見つけて気を紛らわすことも禁煙には大切です。タバコを吸いたくなったら、コーヒーやガムなどを口にして新しい習慣を身につけるようにしましょう。

3.周囲の人に禁煙宣言をする

禁煙は自分の意志だけでは難しく、決心がグラついて、つい吸ってしまったということにもなりがちです。禁煙は一人だけではなく、周囲の人の宣言して第三者の目を意識すると効果的です。

妊娠が判明したら家族でタバコをやめることが理想的

タバコは百害あって一利なしというほど、赤ちゃんにとって悪影響です。妊娠が判明したらすぐに禁煙が必要ですが、タバコは受動喫煙で煙を吸っても体に影響するため、妊婦さんはもちろんのこと一緒に暮らす家族も禁煙をすることが大切です。健康な赤ちゃんを迎えるために、しっかり禁煙対策をとりましょう。

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