知っておきたい妊娠の確率と自然妊娠のためにできること

妊娠を希望する方にとって、妊娠の確率を知ることは大切なポイントです。その理由は、年齢をはじめとする条件によって、妊娠できる確率は大きく異なるためです。

そこで今回は、年齢別に見る確率や避妊をした場合の妊娠確率など、妊娠についての基礎知識をまとめてみました。また、自然妊娠をするためのポイントもご紹介していますので、併せて参考にしてください。

妊娠確率と年齢の関係

妊娠とは、卵子と精子が受精してできた受精卵が子宮内膜に着床したことをいいます。妊娠は避妊をせず排卵日に性交をするだけで成立すると思っている方も少なくありませんが、これは間違いです。自然妊娠に最適といわれる20歳代~35歳までの年齢でも、妊娠の確率は約25~30%だといわれています。

ただし、この確率は健康な若い男女のケースですので、生理周期の乱れ、生活習慣、卵子と精子の質などが影響すると、実際の妊娠確率はもっと低いと考えられています。

年齢を重ねることで低下する妊娠確率

妊娠する確率は加齢による体の変化から、年齢を重ねるごとに低下することが特徴です。その確率は、35歳以上になると8%に下がり、さらに40代前半では5%、45歳以上は1%と変化していきます。

加齢による妊娠確率の変化は、卵子と精子の質の低下が影響しており、健康志向が高まり平均寿命が伸びてきた現代でも、自然に妊娠しやすい年齢は以前とあまり変わらないといわれています。

避妊をした場合の妊娠確率

妊娠を希望する方がいる一方、今は希望しない方もいると思います。避妊方法はいくつかありますが、避妊した場合の妊娠確率は、次のような特徴があります。

コンドームを使った避妊

コンドームを正しく使った避妊では妊娠確率が約3%、間違った使用方法になると約12%といまれます。コンドームは正しく使うことで妊娠の確率は低くなりますが、それでも0%ではありません。

低用量ピルを使用した避妊

排卵を抑える低用量ピルを使用した避妊方法では、妊娠確率は約0.1%といわれています。ただし、低用量ピルの避妊効果は毎日飲み続けることが前提であり、飲み忘れた場合は妊娠確率が5~8%になります。

排卵日を避ける避妊方法

排卵日を避ける方法は、安全な避妊法とはいえません。精子は射精されてから平均2~3日、元気なものは1週間ほど卵管の中で生存しています。その間に女性の体で排卵が起こると妊娠する可能性があります。

膣外射精

膣外射精は膣の外で射精する方法ですが、これも避妊法としては安全とはいえません。精子は射精前から少しずつ分泌されているため、少量であっても膣内に入ると妊娠する可能性はあります。

妊娠確率を上げるためにできる3つのポイント

不妊治療など医学的治療を受けずに妊娠することを自然妊娠といいます。自然妊娠の確率を上げるためには、卵巣から卵子が放出される排卵日を正しく知り、排卵日の前後を含めた5日間で数回にわたり性交を行うことが妊娠につながります。

卵子の寿命は約24時間ですので、質のいい精子と卵子が受精するためには、次のような取り組みで妊娠する可能性を高めましょう。

1.基礎体温を測る

排卵日を知るには、基礎体温を記録する方法があります。基礎体温とは朝目覚めた直後に測定した安静時の体温のことです。毎日の基礎体温を測って記録していくと、低温期から高温期へ移行するグラフの変化から、排卵日がわかるようになります。

ただし、基礎体温は体調や気温の変化などにも左右されやすいため、排卵日の予測が困難な場合もあります。

2.排卵検査薬を使う

妊娠の確率を上げるためには、排卵検査薬を使って排卵日を知る方法もあります。排卵検査薬とは、検査薬に尿をつけて排卵直前に急増する黄体化ホルモン(LH)の反応から排卵日を特定する方法です。

排卵検査薬は市販されており、自宅で手軽に検査ができます。排卵検査薬の使用方法は、生理開始日の17日前から1日1回使用して、黄体化ホルモン(LH)の陽性反応を見逃さないことがポイントです。

3.妊娠しやすい体を作る

妊娠の確率を上げるためには、排卵日を知るとともに、普段から妊娠しやすい体を作ることも重要です。妊娠しやすい体とは、女性ホルモンの分泌が正常で卵巣や子宮が正しく機能していることをいいます。

そのためには、日頃から栄養バランスのとれた食生活と十分な睡眠をとることが大切です。さらに、血行不良はホルモンバランスを崩すことにつながるため、体の冷えを防ぎストレスを溜めないことも妊娠しやすい体作りには重要です。

参考:妊娠しやすい体になるために見直したい生活習慣とは

妊娠の確率を気にし過ぎないことも大切

妊娠の確率は、年齢や生活習慣などいろいろな条件で変化するため、妊娠を望む場合は大切なポイントになります。しかし、妊娠確率を気にし過ぎてストレスを感じることは、体によくありません。ストレスは自律神経やホルモンバランスの乱れを招いて、妊娠にも影響をあたえることがあるからです。

妊娠しやすい体を作り、排卵日のタイミングで性交を行っても妊娠が難しい場合は、排卵日の予測が間違っていたり、排卵障害や無精子症などの病気が隠されていたりすることもあります。避妊をせず、1年以上にわたり性交を続けても自然妊娠しない場合は、不妊症の可能性がありますので、専門のクリニックに相談してみることをおすすめします。

参考:女性の不妊症はなぜ起こるの?代表的な不妊の原因とは

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